ボイストレーナーのジャンル別あるある by えかみ調べ
2回に渡ってお話した音楽ジャーニーというかボイトレジャーニー!
前回の内容では、ついに歌ヘタ克服のためボーカルスクールに通い始めたえかみだったが、ぶっ飛んだ先生にぶち当たり、宇宙に身を任せたり、波乱の幕開けとなった。
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今回はいろんな先生に出会う中で見つけたボイトレ先生あるあると運命の先生との出会い編である。
わたしの行ったボーカルスクールでは、基本的に先生を毎回選ぶことができた。
事前予約制で、自分の都合のいい日程と自分が取りたい先生を選んで予約する。
このとき、わたしはまだこの先生に教えてもらおう!と思える先生がいなかったので
色々な先生の元を転々としていた。
予約のときは、スクールが用意している先生の自己紹介資料を確認することができる。
だいたい記載されているのは
・写真と名前
・得意・専門のジャンル
・出身大学、専門学校
・英語の可否
・好きなアーティスト/影響受けたアーティスト
・現在の活動状況
・一言コメント
この資料から先生を選ぶ。
あとは日程的にタイミングが合うかどうか。
そんなこんなでいろんなタイプの先生のレッスンを受けているうちに・・・
「専門ジャンル」
「音大卒なのか」「専門卒なのか」
「海外経験の有無」
「現役ミュージシャン」
「今はプロデューサー」
などの経歴で先生がどういうタイプでどんな教え方するのか
なんとなくプロファイリングができるようになった。笑
ご・く・個人的な見解、えかみ調べによる勝手なプロファイリングであって
なんの参考にもならないことを頭に叩き込んで読んでほしい。笑
「専門ジャンル」あるある
・ソウル、R&B系先生
プロフィールの写真見たら一発でジャンルがわかる。
髪の毛編み込みかハット多め。
教え方:背中に宇宙系、ミドルボイスLOVE系。
備考:課題曲Jポップなのに、原曲にないフェイクとか入れがち。
見本で歌ってくれる時とかが本気。
・Jポップ、ロック系先生
アー写を使っていると思われるプロフィール写真の写りと実物の先生とのギャップが大きい。
教え方:張って歌うが命系、高い声は鼻にかけるがモットー。
・JAZZ系先生
海外経験ある方が多い。
教え方:空気を味方につけろ系。
備考:課題曲Jポップなのに、ピアノ伴奏してくれる時に、聞いたことないおしゃれな音とか入れてきちゃう。これ本当(笑)
たまにアドリブとか求められる。
・クラシック、ミュージカル系先生
教え方:太い声いのーち系。顔面崩壊系。目とか鼻とか口とかがえらいことになる。
顔面で歌ってる感じ。
・弾き語り系先生
生徒かと思ったら先生か!ってなるふわっとした素朴系女子が多い。
教え方:「こんな感じかな〜」「うん、そうそう〜」と言いながら生徒も先生も何が正解かわかってない感じでゆる〜っと終わる。
こんなテキトーなまとめ作って怒られそう笑
ちなみにその他の特徴によるプロファイル・・・
(まだ続けるんか!)
・プロデューサー系の先生
「もう歌えてるじゃん!大丈夫大丈夫〜」
「いんじゃん?高い声出なくても個性じゃん!生かしてこ」
みたいな回避策を打ち立てがち。
褒めてくれてちょっと嬉しくなるけど問題解決してない件。
現状を生かしたプロデュース術には頭が下がります。
・専門、音楽理論好き系先生
「オリジナル作ってんの?聴かせて!」
「あー結構いいじゃん。でもコード進行がどれも似てるな〜」
「下降ベースラインだね〜」
「カノンコードはまあ、売れるけどね。」
「理論理論って言っちゃうけど、知っててやるのと偶然できちゃうのは違うからさ」
「桑田佳祐とかミスチルの桜井(呼び捨て)は、理論めっちゃ勉強してるからね、その上で才能もあって、売れるとこ狙ってるから。」
何も返す言葉がない。
・現役ミュージシャン系先生(特にバンドマン)
テンションの浮き沈み大きめ。
午前中のレッスンは、眠そう。
たまにレッスンに遅刻してくる。
とまあ、こんな感じで若干ね
面白くするために若干盛ってると思っといてね!笑
でもまあ、本当に45分間のレッスン時間がおしゃべりで終わってしまったり
「上手じゃん!教えることないよ〜」とかいう先生も実際いた。
たくさんの時間とお金をかけて・・・
やっとえかみは運命の先生にたどり着く。
その先生はJAZZが専門の女性の先生で、基礎をがっちり叩き込んでくれた!
その先生が一番最初に教えてくれたことが、とても印象深かった。
「体を楽器にする準備をしなければいけない」ということ。
・体を楽器にするための筋肉の使い方、正しい立ち方
・本当の腹式呼吸
・正しい口の開け方
・空気の流し方
どれも今まで一度も教えてもらってなかったことだった。
全部目から鱗で、でもすごくわかりやすい言葉で、やり方で示してくれたから
よし!もうこの先生を信じるのみ!!と。
その先生のレッスンでは、最初のうちはほとんど声を出しさえもしなかったかも!
腹式呼吸と体の使い方、立ち方、口の開け方を徹底的に教えてくれた。
発声練習というか筋トレしてるような感覚。
でもだんだんに体が出来てきて、言われてることを体感的に分かるようになってきて、コツがつかめるようになってくると・・・
声を出した瞬間、ん?こんなに楽なの?って感じ。
今まで出せないと思っていた音程が、あれ?って。
「シ」の音に到達してるって気づかずに音が出せてるみたいな。
声出してる感覚ないけど、体が楽器で音が鳴ってるような感じ!
高山トレーニングしたことないけど
こんな感じなのかもしれないって思った。
とはいえ!
トレーニングの難しいところって、掴んだコツがすぐわからなくなるんだよね〜
ちょっと練習サボったり、頭で考えすぎちゃったりすると
一回掴めたはずの感覚が逃げていっちゃって、自分のクセが戻っちゃったり・・
本当に本当に自分のものにするのって難しい。
むしろコツを浅く掴んだ後、さらに体に染み込ませて本物にする作業がトレーニングの醍醐味何だろうね。
でも、本当にこの出会いは宝だった。
先生に感謝。
とっても美人で音楽活動もされてて・・・かっこいい憧れの女性。
だいぶ掴めたな〜って頃に
その先生がボーカルスクールを辞めることになって・・・
引き継ぎで先生に紹介してもらった先生と他にも1名、いい先生たちと出会って
この頃には基礎ができていたから、逆に違う先生の違う教え方も正しく吸収することができた。
さて、ボイトレジャーニーこれにてめでたしめでたし・・・
といくかと思ったら甘かった。
練習でできること=本番でできること ではなかった。
ステージに立って、自分が極度の緊張しいであることがわかった。
心の挫折。。
次回、ボイトレジャーニー"精神の旅"編へ続く。
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